
オフショア開発のメリット・デメリット
01 April, 2022
海外のオフショア開発会社やオフショア開発子会社を検討する際におさえておくべきメリットとデメリットを解説します。
オフショア開発のメリット
コスト削減
オフショアの最大のメリットはコスト削減です。日本と近い東南アジアの国への委託が多く、ベトナムやミャンマー、フィリピンと言った国がオフショア先として利用されています。 日本の人件費と比べると半分以下であることから、デメリットを補うことができれば費用を抑えた開発が可能となります。
(国ごとの単価の違い https://www.offshore-kaihatsu.com/faq/tanka.php)
元々はオフショアは中国、インドが委託先として多かったのがオフショアの単価が値上がりしてきたことから、委託先がより単価の安い東南アジアの国に広がっている傾向があります。 AIの開発は国内の技術者では高額になるため、オフショアでもニーズが高くなっています。
人材を集めやすい
日本のシステムエンジニアは2019年をピークに減少傾向がある一方、消費者のニーズは製品からサービスへと移り、IT人材不足は深刻な問題になってきています。
海外に目を向けると技術者はまだまだ多く集めることができます。実際に東南アジアの国の平均月額賃金は2万円以下の水準となっており、IT技術者となれば5倍から10倍の収入を得られるようになることから技術の習得も盛んとなっています。
(IT技術者の人材不足問題 https://www.jbsvc.co.jp/useful/management/itjinzai.html)
(世界の賃金比較 https://www.digima-japan.com/knowhow/world/8314.php)
多種の開発言語・技術
オフショア開発会社では通常、多種の開発言語、フレームワークに対応しています。またオフショア開発会社も多くあり、それぞれで得意な言語や技術があります。 開発をしたい技術が予め決まっていれば、まずはいくつかオフショア開発会社に問い合わせをしてみましょう。
(オフショアで使われる開発言語 https://www.offshore-ride.com/knowledge/programming_language.html)
ラボ開発でデメリットを抑える
ラボ開発というのは、準委任契約でエンジニアのチームを雇用することです。オフショアのデメリットとしてコミュニケーションや品質の問題がありますが、 ラボ開発では中長期的にメンバーを固定することができるため、これらの問題点を解決することに注力をすることができます。

オフショア開発のデメリット
コミュニケーション
コミュニケーションはオフショア開発で一番に苦労をする可能性が高いところとなります。仕様を伝える場合に思ったものと異なるアウトプットが出てくることはざらにあります。 通常はブリッジと呼ばれるオフショアの窓口とコミュニケーションを取ることが多く、日本語が十分に伝わらない担当者と当たることもあります。
(ブリッジSEとは https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/275/)
小さな案件でコスト削減できない
オフショア開発ではコストとしてエンジニアの費用の他に、コミュニケーションのためのブリッジSE、通訳・翻訳、ドキュメント作成といった業務の費用があります。 小さなプロジェクトであれば翻訳やマネジメントのコストが相対的にかかる分、エンジニアのコストメリットを享受できないことがあります。 案件が大きくなるとコミュニケーション費用が相対的に落ちるので、費用効率がよくなります。 見積りを出すことで、どの業務にどの程度の費用が発生するか確認をすることができます。
(開発の見積りについて https://products.sint.co.jp/obdz/blog/development-estimation)
文化、仕事の姿勢、商習慣の違い
日本での仕事の仕方が海外では同じように通じないことがあります。特の投げっぱなしの依頼はほとんど上手くいくことはないでしょう。 悪いように捉えてしまうのではなく、仕事をきっちりと決めて依頼をすることで作業を行ってくれるようになります。 面倒でも成果物の品質を担保することへの意識を持つ必要があります。
(仕事の考え方の違い https://global-saponet.mgl.mynavi.jp/culture/1913#chapter-3)
品質が不安定
オフショアでは物理的に距離が離れているため、現地をチェックすることが難しくなります。また、開発に関しては成果物を中心に見るので、プロセスが見えづらい問題があります。 品質の維持には高度な管理が必要で、品質管理が未熟なオフショア開発会社も多くあり、オフショアの品質は悪いという声はよく聞かれます。
まとめ
オフショア開発にはメリット・デメリットの両面があります。メリットを得ることばかりを考えず、デメリットがあることを意識し対策を立てることで安定したオフショア開発を行うことができるようになります。
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