
オフショア開発 ベトナム|ベトナム国慶節(2/9)の雨雲分散とDX支援|GCode
2025/09/03
2025年9月2日、ハノイ・バーディン広場では建国80周年(A80)を祝う観閲式・行進が厳かに行われ、首都の大通りは朝から活気に満ちていました。数万人規模の観衆が見守るなか、国旗掲揚、隊列の行進、航空機編隊のフライパスまで、一体感に包まれた“80年の節目”。多くの人にとって、それは「VIỆT NAM VƯƠN MÌNH(ベトナム、さらに高く)」を実感する瞬間でした。
参加者・視聴者数が物語るスケール
式典エリア周辺には数十万規模の人々が集まり、全国での同時視聴は数百万人に達したとみられます。整然とした行進と音楽隊、最新装備の車両列、そして上空のヘリや戦闘機の飛行展示が、映像と現地の双方で圧倒的な臨場感を生みました。

写真:Ngọc Thành
成功を支えた入念な準備
この歴史的イベントに向けて、各部隊は数カ月にわたる訓練とリハーサルを重ね、当日の導線・安全・演出を緻密に設計。女性部隊や友好国部隊の参加も注目を集め、国際親善のメッセージを体現しました。式典全体を通して運営は安定し、観客動線や中継体制も円滑に機能しました。

写真:Thanh Tùng
同じ朝、バーディン広場の上空は青く澄み、驚くほど静かだった一方で、周辺地域では雲が厚く、にわか雨が断続的に見られたとの指摘もあります。前日には市内の一部で数回の降雨が観測されており、この対照的な空模様から、SNS等では「雨雲分散(クラウドシーディング)が行われたのでは?」という声も上がりました。もっとも、当日の実施を裏づける公的な発表は現時点で確認できません。ここでは、“雨雲を先に降らせて会場のリスクを下げる”という一般的な考え方が、テクノロジーの社会実装や大規模オペレーションに通じる発想として語るに値すると捉えています。
雨雲分散(クラウドシーディング)とは?
■クラウドシーディングの基本
- 目的:式典会場での降雨を避けるため、離れたエリアで先行的に降らせ、会場上空の雨雲を分散・軽減する。
- 手法:航空機等でヨウ化銀・ドライアイス・塩類などの凝結核を、対象雲(高度約3,000〜8,000m)へ散布。
- 効果:微小水滴が核に付着して氷晶/雨滴に成長し、別地点で先に降雨→会場上空を通過する雲の水量を減らし、降雨のタイミングをずらす/弱める。
- 運用:高精度の数値予報・レーダー監視のもと、前日〜当日早朝に判断・実施。風向・湿度・対流などを総合評価し、80〜100km程度離れた地点で散布を選択する場合があります。
要するに、クラウドシーディングは“雨の時間と場所を先回りでコントロールする”オペレーション。完璧な制御ではなくとも、リスクと負荷を前倒しにして分散する実務テクノロジーです。
ただし、万能ではありません。大気の不確定性が高い場合、効果は限定的または不確実とされ、重要行事や防災といった限定的な文脈で検討されます。

*注:本稿は一般原理の紹介であり、当日の実施を断定するものではありません。
発想をDXへ:雨雲をずらすように、ITのリスクを前倒しで分散する
式典運営が当日の不確実性を前日までに扱い、当日の安定につなげるように、GCodeは開発でもリスクを前倒しで扱い、平準化することで品質と再現性を高められます。
- 小さく試す:PoCやプロトタイピングで「起こりそうな問題」を先に見つける。
- 形を分ける:マイクロサービスやメッセージングで障害の波及を抑える。
- 出し方を整える:段階的なリリースやフラグで本番の負荷集中を避ける。
- 見える化する:ログやトレーシングで早期に兆しを捉え、手を打つ。
ここにあるのは、華やかな“制御”ではなく、可能性を謙虚に見積もり、事前に手当てする態度です。私たちはこの態度を、日々のものづくりの基礎に据えています。
科学技術とオフショア開発がつなぐ日越のパートナーシップ
今回の成功は、科学技術の社会実装と緻密なオペレーションの賜物です。ベトナムでは近年、DX支援や生成AI、RPA、ERP、AI翻訳、情報セキュリティ対策など、デジタル基盤強化が加速。レガシー刷新やIT人材不足への対応は日本企業にとっても喫緊の課題であり、そこにオフショア開発の価値が生まれます。
GCodeは、ベトナムと日本を結ぶオフショア開発パートナーとして、要件定義支援、システム設計・アーキテクチャ設計、テクニカルコンサルティングなど上流工程に特化した支援を提供し、日本市場向けに高いコミュニケーション能力と品質を両立します。さらに、日本人PMやBrSEによるプロジェクト管理支援を通じて、文化・言語のギャップを解消しながら、進捗・品質・納期の厳守を徹底しています。
また、AI/IoTソリューション、モバイルアプリ開発、Webシステム構築(React、Vue.js、Node.js、.NETなど)などの最新技術にも対応し、ベトナムの2,000名を超える技術者と連携しながら、柔軟かつコストパフォーマンスに優れた開発体制を実現しています。
これらを通じて、DX支援、RPA導入、AIチャットボットや生成AIのPoCから本番化、ERP導入、業務BPR/BPOまで、多岐にわたる業務革新プロセスを支援し、企業の長期的な価値創出に貢献します。
『越えて、つなぐ。技術と人で、価値の橋を架ける。 』
技術と人で、日越の絆をより強く。GCodeはお客様とともに「より良い未来」をデザインし、開発していきます。
株式会社GCode
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