監査にしない。SIerが2週間の“試験導入”を通すための最小セキュリティ合意|GCode
2026/01/05
「オフショアは試してみたい。でも、セキュリティが不安で社内を通せない。」
現場でこの一言が出て、情シス・法務に相談した瞬間、話が“監査レベル”に膨らんで止まる。
中小SIerでは、わりとよく起きる光景です。
ただ、止まるのは当然でもあります。誰だって「未定義」のままでは判断できません。
多くの場合、問題は高度な監査の不足ではなく、“最小限の合意(責任と境界)が言葉になっていない” ことです。
この記事では、監査っぽく重くせずに、2週間の試験導入を社内で通すための「最小セキュリティ合意」 を整理します。
目指すのは“完璧”ではなく、曖昧さを消して前に進める状態です。
忙しい方向け:先に結論だけ
- 不安の正体は、技術よりも 「未定義(責任と境界)」
- まず合意すべきは、網羅的な監査ではなく 「試験導入に必要十分な最小ライン」
- Must(必須)/Recommended(推奨) に分けるだけで、説明が前に進みやすくなります
なぜ“最小合意”が効くのか
セキュリティの議論が重くなるのは、誰かが悪いからではありません。
最初の境界が曖昧だと、議論は「念のため」で膨らみます。
だから先に、試験導入としての最小ラインを決めます。
ここで大事なのは、最初から全部そろえないこと。線を引きます。
- Must(必須):これがないと始められない
- Recommended(推奨):あると安心。ただし最初から完璧は求めない
公開サンプル:Must(必須)チェック(抜粋)
Mustは「安心のため」だけではなく、前に進むためです。
(続きはダウンロードの“1枚ガイド”にまとめています)
Must 1) NDA(守秘)
- 既存NDAでOKか/新規が必要か
- 対象範囲(ソースコード・仕様・顧客情報など)
Must 2) 権限(Access Control)
- 最小権限(必要な人だけ/必要な期間だけ)
- アカウント無効化の責任者(誰が止めるか)
Must 3) データ(Data Handling)
- 扱うデータ区分(本番/匿名化/ダミー)
- 保管場所と持ち出し禁止(どこに置くか)
Must 4) ログ保持(Log Retention)
- 何を残すか(アクセス/操作/変更)
- 保持期間(例:30日/90日)

公開サンプル:Recommended(推奨)チェック(抜粋)
Recommendedは、最初から全部は不要です。
必要に応じて、段階的に足していけば大丈夫です。
Rec 1) インシデント対応
- 連絡経路(誰に/何分以内に)
- 一次対応の役割分担(切り分け・封じ込め)
Rec 2) 端末ポリシー
- 会社支給/BYOD可否
- 暗号化・画面ロックなど最低条件
Rec 3) レビュー規約
- PRレビュー必須(証跡が残る)
- 秘密情報混入の最小チェック
よくある停止パターン:最初から“監査の網羅”を狙ってしまう
試験導入の段階で「全部入り」を目指すと、社内調整が終わりません。
そこで効くのが、Must/Recommendedの線引きです。
まずはMustだけ確定して“通す”。
Recommendedは「次の段階で整える」と宣言して進める。
この順番にするだけで、稟議や説明が現実的になります。
ダウンロード:SIer向け:セキュリティ合意 最小セット(1枚ガイド)
※テンプレ集ではありません。
30分で現状を整理し、社内説明の“たたき台”ができる最小セットです。
- 1枚:Must/Recommended セルフ診断(○×で未定義が見える)
- 1枚:試験導入用「最小セキュリティ合意」書き方案(社内提示用)
30分で得られること:
- 「何が未定義で止まっているか」が見える
- 監査に飛ばず、試験導入としての説明線が作れる
- 次に決めるべき項目が1枚にまとまる
提供方法(3段階)
- 公開(この記事):考え方と抜粋サンプル
- 無料ダウンロード:「SIer向け:セキュリティ合意 最小セット(1枚ガイド)」(上の2枚)
- 面談(30分):守秘義務のもと、貴社条件に合わせて「合意の当てはめ方」を概要レベルで整理します
※営業は行いません。合わなければ、その場で終えていただいて構いません。
向かないケース
- 顧客要件で 外部アクセスが絶対不可 の場合
- 特殊コンプライアンスで 社内ひな型のみ が許される場合
- 試験導入でも 本番同等の監査 が必須な場合
必要なら、ここからで大丈夫です
-
無料で受け取るのはこちら
(「SIer向け:セキュリティ合意 最小セット(1枚ガイド)」を選択) -
30分のオンライン相談(課題整理/当てはめ)
いま止まっている前提(情シス/法務/顧客要件)を踏まえて、
“監査にしない最小合意”をどこから作るか、概要レベルで一緒に整理します。

セキュリティは、怖がるほど重くなります。
だから最初は軽く、しかし曖昧さは残さない。
その一歩を、同じ目線で一緒に作れたら嬉しいです。
050-1743-1714









