SIerがオフショア追加で品質を落とさない方法|GCode

SIerがオフショア追加で品質を落とさない方法|GCode

GCode-image2026/01/05

SIerがオフショアを追加するときに品質と手戻りを抑える「最小QAゲート10」を公開。証跡(テスト・レビュー)と引き継ぎ(リリースノート)に絞り、バグトリアージの重大度・担当・SLA・意思決定線までテンプレ化。

会議は増やさない。証跡と引き継ぎだけで守る「最小QAゲート10」

オフショアを追加した直後に、こんなことが起きていませんか?

  • テストはしているはずなのに、リリース後に不具合が増える
  • “誰が何を確認したか”が残っておらず、原因追跡に時間が溶ける
  • 日本側が不安でレビュー・確認が過剰になり、管理工数が跳ね上がる
  • 最後は「人の頑張り」で何とかしてしまい、再現性がない

結論から言うと、品質が落ちる最大の原因は 「オフショアだから」ではなく、運用の中に“証跡と引き継ぎ”が設計されていないことです。

GCodeがSIer向けに提案しているのは、重たいプロセスではありません。
会議を増やさず、チェックポイントと証跡を足すだけの「最小QAゲート10」です。

SIerがオフショア追加で品質を落とさない方法|GCode


最小QAゲートの考え方:増やすのは“作業”ではなく“証拠”

品質を守るのに必要なのは、分厚いドキュメントでも、長い会議でもありません。

  • レビューの証跡
  • テストの証跡
  • 引き継ぎ(リリースノート)の証跡

この3つが揃うだけで、手戻りは大きく減ります。
そして、SIerが一番怖い「後から追えない」「引き継げない」「責任境界が曖昧」を、最小のコストで止められます。


QAゲート10(公開サンプル:抜粋3つ)

ここでは10項目のうち、特に効果が大きい3つを公開します。
(完全版テンプレはDL(同梱ZIP)で提供します)

1) コードレビュー(レビュー証跡)

  • 必須条件:PR単位でレビューを通す
  • 証跡:PRリンク/レビュー者/指摘と対応ログ
  • ポイント:レビュー観点は“全部”ではなく、まずは最小で良い
    • 例:影響範囲、例外系、ログ、セキュリティ(最低限)

“レビューしたはず”ではなく、「いつ・誰が・何を見てOKにしたか」 が残ることが価値です。

2) テスト証跡(テストエビデンス)

  • 必須条件:最低限の観点表+結果(OK/NG)を残す
  • 証跡:テスト観点ID/実施日/実施者/結果/スクショ or ログ(必要箇所のみ)
  • ポイント:全部スクショは不要。 “差分・リスク箇所”だけで十分です。

SIerの現場で効くのは、豪華なレポートではなく、“後で追える最小ログ” です。

3) リリースノート(引き継ぎの核)

  • 必須条件:リリースのたびに「何が変わったか」を短く残す
  • 証跡:機能差分/設定変更/DB変更/既知の制約/ロールバック手順(必要時)
  • ポイント:文章は短くていい。“運用者が困らない”粒度が正義です。

引き継ぎは「情報量」ではなく「迷わない導線」。
リリースノートは、その導線の中心になります。


もう1つの鍵:バグトリアージルールがないと、品質は必ず揉める

QAゲートを入れても、バグの扱いが曖昧だとこうなります。

  • 重大度の基準が人によって違う
  • “誰が直すか”が毎回揉める
  • 緊急対応が常態化し、燃え尽きる
  • お客様への説明が揺れ、信頼を失う

だから最小でいいので、トリアージの「判断軸」と「意思決定線」 を先に決めます。

SIerがオフショア追加で品質を落とさない方法|GCode


Bug Triage Rule(公開サンプル:見出し)

以下はテンプレの構成例です(完全版テンプレはDL(同梱ZIP)で提供)。

1) 重大度(Severity)定義

  • S1:サービス停止/法令・個人情報に関わる
  • S2:主要機能が利用不可/業務に大きな支障
  • S3:回避策あり/限定条件で発生
  • S4:軽微(UI文言など)

2) Owner(担当)ルール

  • 原則:“原因があるレイヤー”が一次オーナー
  • 例:仕様起因 → BA/PMと合意、実装起因 → Dev、テスト観点不足 → QA

3) 社内SLA(対応速度)

  • S1:即時(例:1–2hで一次対応方針、当日中に暫定対処)
  • S2:例:24h以内に修正方針、次リリースで反映
  • S3/S4:バックログ管理、優先度で計画対応

4) 意思決定線(Decision Line)

  • 「直す/直さない/後回し」の最終決裁者
  • 例:S1/S2はPM、S3以下はPO/顧客合意、など

“ルールは縛るため”ではなく、迷いと揉め事を減らすためにあります。


提供方法(3段階):公開 → DL → 面談(上位版)

  1. 公開(この記事):抜粋サンプルを掲載
  2. DL(Download):完全版(同梱ZIP)(最小QAゲート10+Bug Triage Rule)を送付
  3. 面談(上位版):御社の案件に当てはめて、運用案を一緒に設計

売り込みは一切ありません。守秘義務のもと、概要レベルでご相談可能です。


差別化ポイント:中小SIerに“ちょうど良い”日本式QA/PMO支援

GCodeは、開発だけでなく QA/PMO支援として

  • 日本式のテスト成果物(観点・証跡・報告)の標準化
  • 引き継ぎと運用の設計(レビュー・リリース・障害対応)
  • 小さく始めて、回りながら整える導入

に対応できます。
「重たい標準」ではなく、現場が回る最小標準を一緒に作ります。


向かないケース(適用外)

医療・高安全領域など、特殊規格で独自ゲートが必須の案件は、別設計が必要です。
(ただし“最小ゲート”を土台に、規格要求を積み上げることは可能です)


次の一手:まずは30分で「課題整理→最小導入」を決めませんか

  • オフショア追加で、どこが一番不安か
  • いまの運用で、証跡が抜けているのはどこか
  • 会議を増やさずに入れるなら、どのゲートからか

ここを整理するだけで、次の一手が見えます。

必要なのは、完璧な仕組みではなく、迷わない最小ルールです。
小さく始めて、確実に品質を守る。そこから一緒に作っていきましょう。


株式会社GCode
所在地: 東京都新宿区大久保1丁目2−1 天翔オフィス東新宿
Tel: 050-1743-1714 (平日10時~19時)
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